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2006 アジア芸術科学学会 講演レポート


  2006年6月22、23日、上海音楽学院にて「2006 アジア芸術科学学会 学術大会」が開かれ、当研究室もこの学会に参加し、サラウンドによる講演を行いました。

サラウンド講演

「概要」

日 時 : 2006 年 6 月 22 日(木) - 23 日(金)
場 所 : 中国上海 上海工程技術大学 大講堂(学会)、 上海音楽学院 Music Hall
共同主催 : (社)アジア芸術科学学会、日本VR 学会上海科学技術協会上海音楽家協会
主 管 : 上海工程技術大學、上海音楽学院東方デジタルメディア研究開発センター
後 援 : 中國東方電視台、日本NHK、 韓國KBS

冨田研究室・研究生 活動内容」

1. 7.1chサラウンド講演の実践研究及びサブエンジニアとして助手業務の従事。
2. 上海音楽院マスタークラス講義でのトミタメソッド及び研究生の紹介と学生交流。

講演の様子
冨田教授の講演の様子。プロジェクターにはNUENDOが映し出されています。

音場演出の解説
サウンドクラウド(NEWYORK)でのスピーカーレイアウト図が紹介され、大規模な音場演出の解説がありました。

「アクアスフィア」で幕開け
23日の特別講義。幕開けは3面立体のオーケストラ曲「アクアスフィア」。

NUENDO画面
続いて紹介されたのは、ムソルグスキーの「ヒヨコ」。 冨田教授の真骨頂とも言える4chサラウンド作品。講演では、NUENDO内の緻密なPANコントロールパラメーターも解説されました

「冨田教授による講演」

  冨田教授の講演は「作曲家によるサラウンド表現の未来」と題し、作曲から演奏、ミックスダウンサラウンドによる音場構成をアーティスト一人が全てを手がけてしまう手法が紹介されました。

  主な講演内容は、「サウンドクラウド:ニューヨーク」、「ドビュッシー:沈める寺」、「オネゲル:パシフィック231」、「ムソルグスキー:禿山の一夜」、「ホルスト:惑星」を例にピンクノイズによるサウンド作成の紹介などがありました。 一から音を作り出す冨田教授のこだわり、そこに生まれる世界観は学生たちに強く印象に残ったようです。

  また、今回のシンポジウムでは冨田教授の講演のほか、ソウル大学の李教授、上海音楽学院のウー教授、東京大学の河口洋一郎氏によるグラフィックアートの講演が行われました。

 
  翌日の6月23日、15時から開催された上海音楽院のマスタークラス向けの冨田教授によるセミナーは、一般教室と同じ建物内にある300席ほどの小ホールで行われました。

  PA、機材設置は前日の本講演と同様に上海音楽学院の院生たちによって行われ、ピンクノイズによる 7.1chサウンドチェックは12時から開始されました。冨田教授のマスタークラス向け特別講義は、ディズニーシーの依頼で書き下ろされた3面立体のオーケストラ曲「アクアスフィア」で幕を開けました。3 面に配置されたオーケストラにはそれぞれに独自のスコアが用意され、3 つの合奏によって音場空間が作られます。この特殊な作曲手法は、上海音楽学院の学生にとっては強烈な印象に残ったと思います。

  次に紹介されたムソルグスキーの「ヒヨコ」は、「アクアスフィア」とは対照的なデフォルメ されたアニメーションで描かれた世界で、シンセサイザーとエフェクトを利用した音場演出が紹介されました。

  最後に紹介されたのは、源氏物語幻想交響絵巻。奉納コンサートの模様がDVD ビデオで紹介されました。日本の伝統楽器とオーケストラ、サラウンドによる音場演出、集大成とも言える本作で、作曲家の表現世界における無限の可能性が示されました。

「研究生・野尻修平による講演」

マスタークラス向けの特別講義の後半では尚美学園大学大学院・冨田研究室を代表し、野尻修平が「トミタメソッド」を紹介しました。 アーティストが一貫して仕上げる音楽制作スタイル、自己プロデュース、マネージメントは今日のメディア業界が求める音楽家像でもあり、 音楽大学・大学院をプロ育成の場と掲げるのであれば、こういった指導内容、実践主義は大変重要なことであると強調しました。

また、学生交流の場では上海音楽学院の学生作品の試聴も行われ、クラリネットを多重録音し、DAW で編集した素晴らしい作品がありました。 上海音楽学院音楽工程科の学生はシンセサイザーによる打ち込みの作品よりも生楽器を使用することが多く、各コース間の交流も深いようです。 マスタークラス向けの特別講義は学生との距離も近く、大変に有意義な会となりました。

講演後には学生が集まり、冨田教授と上海音楽学院学生との交流が行われました。



野尻修平による講演
野尻修平による講演の模様。写真右から、冨田教授、 サウンドエンジニアの山崎博史氏、野尻修平、同時通訳をなされているピンノさんです。

スタジオ紹介
協力・音響設計(株)SONA

設計図などの資料を用いた柔軟なスピーカーレイアウトを可能にする次世代スタジオの紹介。

作品紹介
冨田研究生のサラウンド作品紹介は、すでにコロムビアミュージックエンターテインメントより発売されている野尻修平の2 作のサラウンドアルバムより一部抜粋と、漢那拓也によるマルチメディア作品が紹介されました。

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レポート報告者: 野尻修平
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