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鳳来寺山 鏡岩のサラウンド音響を求めて

【第一回 録音測定】(2006年06月28日)
プレロケでの調査で得られた情報から反響を測定する録音実験が計画され、2回にわけて実施されました。
第1回目の今回は、鳳来寺山の各所でどのような響きが得られるか・・・の「響きポイント」が主な調査内容となりました。
鳳来寺山鏡岩をメインに宿坊、本堂、鐘楼、谷間の石段と様々な場所で音を出し、その反響を探っていきます。
写真左は録音に使用したシステム(NUENDO+Fierface800)

録音測定01 録音測定02 録音測定03


手を叩いて歩き回り、明瞭な響きを得られそうなポイントを探していきます。平日での調査でしたが昼間は観光客や子供たちのハイキングなど結構な賑わいがあり、思うようには進みませんでした。 夕方15時を過ぎると静けさが戻り、急ピッチでポイント探しを行います。本堂を中心にあちこちで調査をした結果、以下の4つのポイントが挙がりました。

録音測定02  赤:発音  青:マイク収録



【宿坊前】
最初に測定が行われた宿坊前。持参した録音機材を準備し、テスト録音として行いました。残響は聴感上で約2秒程度。
岩壁に響くという印象は感じられず、山中で良く感じられるような響きをしています。なお、宿坊屋内の窓から、ご住職ご自身で 鏡岩に向けて放った声は見事に鏡岩に反響し、長いリリースタイムを持った深く、心地よい残響を聴くことができました。

【本堂前】
メインとなる本堂前。意外にもここでの反響はナイーブであり、発音する方向や音量によって大きく変わることがわかりました。
ポイントによっては普通に手をポンと叩いたくらいでは、上手く響きません。鏡岩の他にも、その地形の様々な要素に反響があるようです。

【鐘楼脇】
ここで大きな発見がありました。鏡岩から馬の背と呼ばれる峰に反射するのが容易に聴き取れます。
その反射の仕方も面白く、鏡岩から馬の背の方向に流れていくように音が移動します。反射する音はいくつものディレイが反時計回りに遅れながら聴こえてきました。複数のポイントに乱反射しているような感覚を覚えます。

【鐘楼下の石段通路】
偶然にも遠足か何かで来ていた児童30人くらいの声がこの辺りで元気に遊んでいたようで、面白い効果を聴くことができました。
この鐘楼下の石段では面白い乱反射が得られるらしく、それを鐘楼脇から聴くと幻想的なコーラス効果が感じられます。


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