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サラウンド音楽制作レポートSONAR編

レポート制作/漢那 拓也

アコースティック・ベース編

・ 音作りについて

今回のアコースティック・ベースの音源には、「 SessionDrumer2 」と同様に「 SONAR 」初期付属ソフトシンセの「 TTS-1 」を使用しました。この「 TTS-1 」は ROLAND 製サウンド・セットを内蔵した GM2 対応音源で、どんなジャンルの楽曲にでも幅広く使用できるソフトシンセサイザーです。

TTS-1画面

上図は TTS-1 の画面。 1 台で 16 パート、最大 128 ボイスを扱える、実用的シンセです。
このシンセ上で掛けられるリバーブは透明感があり、癖のない素直なサウンドと相まって、アコースティック・サウンドとも違和感なく合わせることが出来ました。

初期付属と侮るなかれ、この「 TTS-1 」には実用に十分耐えうる音が収録されています。アコースティック・ベースの音も実用音域に関しては(度を越えた高フレットの音になると、流石に多少の違和感が出てきます)満足できるクオリティであると思います。

今回はサラウンド・ミックスにするため、出来る限りベースはリバーブの掛からない音作りをしようと考えていました。そこで、「 TTS-1 」上でのリバーブは0に設定し、ドラムの時と同様に「 PerfectSpace 」でバスドラムの音とウッドベースの弦を弾く音をそれぞれ読み込み、重低音と空気感、弦のアタック感を付け加えました。

・ サラウンド・ミックスについて

ベースもドラムセットと同様に、音楽の軸として重低音を以って支える部分として考えていたため、安定感のある配置を構想していました。ただ、ドラムセットと完全に同じ位置(フロント L 、 R スピーカー)に配置してしまうと、音場のウェイトが前方に偏り過ぎてしまうため、フォーカスを完全に絞ることで、下図のように音場の中央にモノラル音源として配置しました。

ベース音像

ここで気になるのがモノラルソースを 5 つのスピーカーから同時に出力することによる位相のズレですが、これに関してはやはり干渉があると思います。程度に関しては実際に試聴する環境によって異なると思いますのでここでは言及致しませんが、やはりこれを解消するには出力するスピーカーごとに異なった波形にし、ある程度「音色の幅」を用意する必要があるのかも知れません。

今回はとにかく、実験という意味も兼ねてモノラルソースを中央に配置する方法をとりました。どの様な結果になったか…は、今回制作したサラウンド音楽をダウンロードして頂き、実際にお聴き頂いた上でご判断をお願いしたいと思います。私個人の感想としましては、想定していたウネウネ感は出たと思うのですが、サラウンドでの配置に関してはなお研究の余地がありそうだと感じています。。

 

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