tomitamethod.com
概要 研究 作品 特集 リンク お問合せ
サラウンド音楽制作レポートSONAR編

レポート制作/漢那 拓也

ピアノ及びその他シンセ編

・ 音作りについて

ストリングスを含むシンセ楽器に関しては、全て Spectrasonics 製のソフトシンセ、「 Atmosphere 」を使用しました。このソフトシンセ自体、かなり音が作りこまれていて、非常に重厚感があるので、今回の曲には場面展開の為のアクセントとして使いました。

ピアノの音源にはピアノ音源用サンプリング CD 、「 STEYNWAY B PIANO 」を使い、 STEINBERG 製「 HALION 」を使って読み込んで使用しました。リバーブは「 Perfect Space 」にホールの残響を読み込んだものを使い、ステレオソースとしてトラックにバウンスしたものを素材として使用しています。

・ サラウンド・ミックスについて

「 Atmosphere 」で作成したシンセサウンドは場面展開のアクセントとして用いたため、音場にある音を全て持ち去っていくようなイメージで、円周上を回転させながらフェードイン・フェードアウトをするようなサラウンド・ミキシングにしました。

サイン波をそのまま使った音に関しては、「気紛れに飛び回る光」の様なイメージで、ピアノなど、他の音との兼ね合いを考えながら、誤差を持ちながらもバランスが取れるようなガウス分布的配置を行いました。

ピアノトラックは既にリバーブが付加されており、空気感が作られていたため、ステレオソースのまま「 Width 」を変えずに円周上を移動させています。ピアノ演奏のイメージは「心の扉を閉じたり開いたり」という様な気紛れな感情表現にしようと考えていたため、サラウンドパンナーの「 Focus 」を変化させることによって近づいたり遠ざかったりする感覚を、音像を滑らかに移動させたり瞬間移動させたりすることで「捉えどころの無い」感じを演出しています。

 

■ あとがき

これまでは Steinberg 製の「 NUENDO 」を使用しておりましたが、初めて「 SONAR 6 Producer Edition 」に触れたとき、ステレオ音源がくるくる回るサラウンドパンナーを見て、自分自身のサラウンド・ミキシングの考え方も 180 °回転してしまいました。と言うのも、「 NUENDO 」ではステレオソースのまま円周上に音像を回転移動させるといったことが出来なかったからです。そのため、今まではモノラルソースを中心にサラウンド・ミキシングを行ってきました。

モノラルとステレオでは「広がり」という点で大きな差があります。音の遠近感はモノラルでも表現できるのですが、左右チャンネルがもたらす定位感はありません。また、オーケストラ演奏やドラム演奏などの、ステレオソースならではの「楽器の集団」をもサラウンドで配置、移動させることが出来るようになったことも、実に革命的だと感じています。

 今回のサラウンド音楽制作を通して、「 SONAR 」はまだまだ研究の余地があり、可能性を持ったシーケンサーだと感じました。今後もさらに研究を重ね、独自の表現、求めている世界を創作できるように励んで参りたいと思います。

 最後になりましたが、今回のレポートを制作するにあたり、ご協力下さった皆様に大変感謝しております。皆様、有難うございました。

 

2007 年 7 月 12 日 トミタ研究室 漢那 拓也


サラウンド音楽作品

タイトル「 Open or Close 」作曲・制作/漢那 拓也 ( WMA 形式5.1chサラウンド 2.83メガバイト)

ダウンロード

ダウンロードの際には、上のバナーを右クリックしてから「対称をファイルに保存」をお選び下さい。

※サラウンド再生について…

この作品は 5.1ch サラウンドで収録しておりますが、 2 ch ステレオでもご試聴いただけるようになっております。再生にはWindowsMadiaPlayer9.0以降をお使い下さい。それ以外のプレイヤーですと、正確に再生されない場合がございます。なお、 5.1ch サラウンド再生対応のパソコン、並びにサウンドカードをお使いの環境でございましたら、より臨場感のある、サラウンド音楽をお楽しみいただけます。 (サラウンド再生を必ずお約束するものではございません。)

WindowsMadiaPlayer最新版のダウンロードはこちらから

 

当音声ファイルの著作権は作曲・制作者の漢那拓也が所持しています。無断での配布、リンク、二次使用を禁じます。
Copyright(C) 2007 Kanna Takuya. All rights reserved.

 
前のページに戻る
copyright